感情がすべてを左右する

自分の夢や目標、ビジョンを達成するために最も重要なことは何でしょうか?

より具体的なビジョンを描くこと?
すぐにでも行動へ移せるようなベンチマークを設置すること?
必要なリソースを確保すること?

そのどれもが正解ですが、私はもっとも重要なことは感情のマネジメントであると考えています。

感情が原動力になるのは一部の性格タイプの人だけではないか、と思われがちですが、原動力になる感情の色・種類が人によって異なるだけで、特に大きな目標を追うにあたって感情が大切な鍵になるのは、ほとんどすべての人に言えることだと思います。

今回は目標やビジョンを追うにあたって大切な2つの感情について紹介したいと思います。

「痛み」が最初の原動力になる

恐らくは多くの人が消そう、解消しようと苦しむ「痛み」は、目標に向けての初動においてエネルギーになり得る感情です。

痛みとは、怒り、悔しさ、悲しさ、やるせなさ、不快感など。

一見すると抱えているだけで自己嫌悪に陥りそうなこれらの感情。
しかしこんな話を聞いたことはあるでしょうか?

自分のフった異性を見返すために徹底的に自分磨きをして別人に
裕福ではない家庭の学生が猛勉強して一流大学へ
サラリーマン生活に嫌気がさして一念発起して起業

逆境にいる人が成功をおさめるサクセスストーリーはもはやテンプレートのように身の回りに溢れています。サクセスストーリーと言ってしまうと現実感のあるものとして捉えにくいですが、彼らは自分の目標を達成していると言えます。

しかしここで見落とせないのは、決して逆境そのものが成功要因ではないということ。逆境ではなく、逆境に対する彼らの感情が、自分の夢や目標達成へ突き動かしているのです。

逆のケースもあります。

たとえば、夢のためにがむしゃらに振る舞っていた人が家庭や経済的な安定を得て丸くなった。平穏で仕事や生活に大きな不満はなく(かと言って心踊る何かがあるわけでもなく)、大きな夢を持つことができない。そもそもやりたいこともわからないなど……。

そう、こういった人たちには痛みがありません。

このままでは将来ロクなことにならない、このままでは終われない、自分を変えたい、現実を変えたい、悔しい、悲しい、許せない……そんな感情がないのです。

もちろん、そのような感情を抱えることは良し悪しがあります。この痛みの感情は、有効活用できれば多大なエネルギーを与えてくれますが、感情に支配されてしまえば人生ごと転落しかねません。

ただ、痛みを感じないという日々は、自分の人生の枠組みを変えてしまうような大きな夢を抱きにくく、行動を起こしにくいということは事実としてあります。

「痛み」は誰にでもある

では痛みのない日々を送る人は夢や目標を持つことはできないのでしょうか?

そもそもですが、誰にでも痛みはあります。痛みがないと感じている人は、たまたま今の自分に痛みがないだけで、将来自分に待ち受けている痛みを正しく見つめられていないことがほとんどです。

将来待ち受けている痛みは、別の言い方をすると「リスク」です。

考えてみてください。今のあなたが10年後もそのままのあなただとしたら、10年後のあなたは果たして幸福と言えるでしょうか?

予期しない病気、突然の事故、人智を超えた災害、大切な人の死、会社の倒産、経済的困窮……

世界には生きているだけでさまざまなリスクがあります。想像力が豊かな方は、そんな自分を想像すると、いてもたってもいられなくなると思います。

行動の原動力となる痛みは、過去・現在・未来に渡って見渡すと誰もが抱えている感情なのです。

「痛み」だけでは走れない

ここまで「痛み」は夢や目標を持ち、それを追うために大切な感情であるという話をしました。

しかし実際に目標のために走り続けるためには、真逆の「快楽」の感情が必要です。

つまり「痛み」を起点に走り出すことはできますが、「快楽」がなければ走り続けることができません。

「快楽」とは夢を叶え、目標を達成した先にある素晴らしい景色のイメージです。

この目標を達成すればこんなにいいことがある!こんなに素晴らしい人生になる!こんなに幸せになれる!というイメージと確信を抱き続けることが、走り続ける原動力になります。

ここで抱き続ける感情が「痛み」では、心身ともに疲弊してしまいます。痛みはあくまで走り出すための原動力なのです。

感情のマネジメント力がもっとも重要

ここまで、夢や目標に向かって走り出すには「痛み」の感情が、走り続けるには「快楽」の感情が大切であると紹介しました。

しかし口で言うのは簡単ですが、フェーズごとに必要な感情を引き出し、必要に応じて感情を引っ込めるとうのは簡単なことではありません。一人で抱えると悶々として立ち往生してしまう、ということは誰しも身に覚えがあるのではないでしょうか。

コーチングは「目標を達成する」ことが主な目標ですので、感情をマネジメントするための問いかけを行います。

ただ、そもそも方法を知らなければコーチからの問いかけに対する答えも出てきません。育て方を知らなければ花が咲かないのと同じです。

そのため、私はクライアントの状況に応じて、目標達成のための感情マネジメントの手法や考え方をお伝えしたり、ツールの提供など、ティーチングやコンサルティングも行っています。

夢や目標のためには感情のマネジメント力が必要不可欠です。

まずはぜひ、日常的な自分の感情の動きを観察するところから始めてみてはいかがでしょうか。

あなたが素晴らしい人生を送ることができますように!

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