「中年期の絶望」ミッドライフ・クライシスとは?

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こんにちは、maiです。
どうでもいいことですが、本日(2019年7月9日)時点では世間でいう「アラサー」世代です。

皆さんは働いていて、不意に我に返ってこんな風に思うことはありませんか?

「自分、なんのために働いているんだっけ……?」

「これ、なんのための人生なんだっけ……?」

私もそこそこの頻度でこの心境に陥ります。

しかし私はなんだかんだとやりたいことを見つけ、自分で言うのもなんですが仕事柄、キャリアに対しては人並み以上にリテラシーを持ち、日々楽しく前向きに生きています。

ですが、それは私がまだ働き盛りだから。まだ、「自分の未来はこのまま永遠に続いているのではないか」と錯覚していられる世代だから。

今回は、アラサーのその先の人生、キャリアにおける心理的な転機について書きます。

ミッドライフ・クライシス

ミッドライフ・クライシスとは?

皆さんは「ミッドライフ・クライシス」という言葉を聞いたことがありますか?「ミドルエイジ・クライシス」ともいい、日本語では「中年の危機」と呼ばれたりもします。

初めにこの言葉が提唱されたのは1965年、カナダの心理学者であるエリオット・ ジャックス氏の研究報告。現在では言葉の意味が変質しながらも、レヴィンソンのライフサイクル理論、発達心理学の用語として広く知られるようになりました。

諸説ありますが、ミッドライフ・クライシスは、簡単に言ってしまうと「40〜45歳の80%が陥る、アイデンティティの喪失(拡散)や自己肯定感の変化」です。

具体的には、自分が何者なのか、何をめざしていたのか、これから何をしたいのかが分からなくなり、人生指針の方向感覚を喪失してしまうがために、行動や努力が出来なくなっている状態のことを指します。

これはメンタルが強ければ陥らないというわけではなく、誰にでもやってくるごく標準的な心理的危機と言われており、陥る年代も30代後半から現役引退(定年退職など)まで幅広いと言われているのです。

ミッドライフ・クライシスの原因

ミッド・ライフクライシスは中年期特有のストレス要因の発生によって生じやすいと言われています。

当たり前ながら身体は老いていくし、人によっては病気がちになる。高齢者特有の心身の変化も生じる。できること以上に、できないことが増えていく。

定年を迎えて役職を剥がされ、恐ろしいほど収入が落ち、かつての部下の部下となる。華々しい評価はもはや得られず、それでもプライドを捨てきれない。

これまで子育て一筋で子供の成長こそが楽しみだった女性が、子供の成長と自立・独立に伴い日々のやりがいを見失い、人生の目的を見失う。

両親の介護に直面し、自分のライフスタイルを再構築しなければならなくなる。

自身や周囲のさまざまな変化のうちに、ふとした瞬間に自分の人生への限界を感じたり、方向性を見失ったり、これまでの人生を無意味に感じてしまったとき、ミッドライフ・クライシスに陥ってしまうのかもしれません。

これからの人生、仕事、キャリア

実は私も近しい体験をしています。

アラサー特有の、体調の変化。これまで健康そのものだったのに、なんだか不調に陥りやすくなる。
心身をすり減らして取り組んできた仕事で、思うような結果・評価が得られない。
キャリアにおける目標をめざした通りに達成してしまい、その先の方向性を見失う。

まだまだ軽度ですが、これもひとつの心理的危機です。

ではこうした危機を、私たちはどのように乗り越えていけばいいのでしょうか。

1. 「自分」と向き合い、折り合いをつける

現実的な問題と、それに対する自分の感情と向き合い、折り合いをつけること。これをひとりで為すことは難しく、キャリアコンサルタントや心理士等のカウンセラーを頼ることがおすすめです。

悔しさ、悲しさ、絶望、後悔、やりきれなさ。そういったものと向き合い、受け入れ、認めること。そして現実的な課題と心理的に折り合いをつけていくことが大切です。

2. 新たなやりがいを見つける

言い換えれば人生の指針を設定し直し、拡散してしまったアイデンティティを再構築する過程です。上記の1の延長でカウンセラー等の力を借りながら、これから何をやりたいのか。何のために生きるのかを、じっくり考えていきます。

幼少期に好きだったこと、本当はやりたかったことに立ち返る場合もあるでしょうし、社会貢献にこそ生きがいを見つける場合もあれば、パートナーや友人とゆったり日々を送ることに幸福を見出すかもしれません。

ミッドライフ・クライシスは「破滅」ではなく「転機」

臨床心理士の岡本祐子さんは以下のように仰ったそうです。

「心理学的に『危機』という言葉は、破局的な状況という意味ではなく、回復するか、悪くなるかという決定的な転換点を指します。ミッドライフクライシスもまた、心を発達させ、変容させる転換点なのです」

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO75547140S4A810C1000000/?page=2

ここまでの話で「ミッドライフ・クライシスってヤバすぎでは?」という印象を持たれた方も多いと思いますが、俯瞰してみれば「大きな転機のひとつ」ということですね。

これまで多くの人が悩んでは何かを選び採り、そのたびに成長してきたように、環境変化や心身の変化による急激なマイナスインパクトもまた、いくらでも乗り越えようがある発達課題ということなのです。

今、もしくはこれから「これがミッドライフ・クライシスか……!」と思い当たるような心理的危機に陥ったなら、「これは解決できる課題だ」と思い出してもらえたらいいなと思います。

ひとりでは難しければ、プロの手を借りてでも。考える暇がなければ、意識して休むようにして。

いくつもの転機を迎えていく皆さんの人生が、これからも明るく幸せな日々でありますように!

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