「国家資格キャリアコンサルタント」を取得することの現実的なメリット

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「キャリアコンサルタントの資格を取ることのメリットって何があるんですか?」

そんな質問を頂くことが、少しずつ増えてきています。
資格の知名度も少しずつ上がり、興味を持つ人も多いのかもしれません。資格を取ろうかどうしようか、迷っている人もいることでしょう。

「興味はあるけど、イマイチ実態がよくわからない」という方のために、今回は国家資格キャリアコンサルタントを取得することの現実的なメリットをお伝えしていきます。

メリット1:独占名称資格である

ご存知ない方も多いと思いますが、「キャリアコンサルタント」という名称は、有資格者にのみ名乗ることが認められています。要するに名称独占資格なので、有資格者ではないのにキャリアコンサルタント を名乗ると30万の罰金をとられます。

※参照:キャリアコンサルタント 名称独占について(厚生労働省)

そのため、資格は持っていないけどキャリアに関する仕事をしてる(紹介業者や個人事業者など)という方々は、だいたい「キャリアアアドバイザー」や「キャリアプロデューサー」など、キャリアコンサルタントとは別の名称を使用しているケースが多いのです。

メリット2:有資格者にしか受けられない仕事がある

キャリア界隈は参入障壁が低い業界ではありますが、資格を持っていることはひとつの優位性があります。

それは資格を持つことで、有資格者限定の仕事ができること。そして、資格保有者として一定以上の信頼性が担保されるため、法人や学校からの仕事を受けやすくなることです。

個人相手のキャリア相談の場合は、キャリアコンサルタント資格を持っていない人が相談に乗るケースが多分にあります。出身会社や出身業界、年収額など、独自性のある魅力的なプロフィールをPR材料として、就活生の悩みを募るケースはよく見かける光景です。

ただ、法人相手、学校相手の場合はそうはいきません。「キャリアコンサルタントとして、まずは一定以上の技量が保証されているかどうか」が大きなポイントになります。低くない対価を支払うに値する相手か、その前提条件として「資格を持っているかどうか」はわかりやすい指標なのです。

どんなに就活生や転職希望者の相談に乗ってきた実績があるとしても、資格を持たずに法人や学校に迎え入れてもらうのは、まず難しいでしょう。

メリット3:キャリアコンサルタントとしての技能を得ることができる

「人材紹介会社(エージェント)に勤めていればキャリアコンサルタントのスキルが学べるのではないか」という話がありますが、それはちょっと勘違いです。

人材紹介会社は転職先を斡旋業者であり、企業の採用成功を実現するパートナーです。

つまり話を聞いてくれる存在ではなく企業とのマッチング作業をする仲介者であり、
カウンセリングしてくれる存在ではなくアドバイスをする存在であり、
話を聞くことで報酬を得るカウンセラーではなく、転職を決定させて報酬を得るド営業です。大事なことなのでもう一度言います。

エージェントは、ド営業です。

人材紹介会社のことがちょっとわかるかもしれない記事はこちら。

【元転職エージェントの本音】転職エージェントとの付き合い方

2018年8月21日

私もエージェントを経験していますが、1人に対して話をじっくり聞く時間は30分あるかどうかです。サービス内容の説明、応募先の選定条件のすり合わせ、求人の紹介……それらをすべて含めて60〜90分。答えの出ない悩みに付き合う時間はありません。そんなことをしていたら自分の営業成績と給与に響くからです。

ではキャリアコンサルタント有資格者の技能とは何か。

それは、「相手の話をじっくり聴く」スキル。話を聴きながら相手の心の痛みや不安、未来へ向ける希望を一緒に噛み締め、その上で導いて道を示すことができるスキル。

加えて、キャリアを考える上での理論も頭に入ってますので、学術的な知識をベースに応じ方を検討することができるスキルです。

一見シンプルですが、人材紹介会社では基本的に得られない(得る暇もない)スキルです。否定された、断定された、馬鹿にされた、話を聞いてもらえなかった……これは人材紹介会社の対応の評判では聞かれますが、キャリアコンサルタントの対応ではまず聞かれません。

逆に、キャリアコンサルタント は「こうすべき」「これが最善」と断定することをしません。その言葉が相手に与える影響の大きさ、本人が本来持っている志向や内発的動機を歪めてしまいかねない恐ろしさをよく知っているからです。

そのため、答えに飢えている相手のニーズに答えることは不得手です。仮に答えを提示できるとしても、答えを提示しないことをポリシーにしているキャリアコンサルタントは多いからです。

このように、人材紹介会社に勤めて得られるスキルと、キャリアコンサルタント 資格を取得することで得られるスキルは、まったくの別物だと考えてください。

もちろん、両方の経験があるに越したことはありません。
人材紹介会社のエージェントには「答えのないテーマの中で相手の心情を最優先に答えを一緒に導き出していく」ことが不得意ですし、キャリアコンサルタントは「世の中の求職情報のトレンドや現場の現実に対応していくテクニック」には疎いこともあります。

キャリアコンサルタントを取得するのでしたら、転職エージェントの経験と掛け合わせることが、個人的にはもっともオススメです。人事経験と掛け合わせることもアリなのですが、「市場感覚に強い」のは、どうしても営業であるエージェントだからです。

最後は「資格を取って何を実現したいか」が一番大事

キャリアコンサルタントだけに言えることではありませんが、「資格を取って何を実現したいか」が最終的には最も大切です。

資格で稼ぎたいのか?人の役に立ちたいのか?本業に活かしたいのか?それを叶えられるのはどんな資格なのか。ある程度のリサーチが必要です。

※ちなみにキャリアコンサルタントは現在、稼げる資格とは言い難いのが現状です。収入目的であれば、もっと他に適した選択をしたほうが賢明です。

しかし実現したいイメージに近いのがもしキャリアコンサルタントなら、ぜひ取得することをオススメします。

キャリアコンサルタントは今後、混迷の時代の中で必要とされ続ける存在です。その時代の中で、キャリアコンサルタントとしての完成形、目指すべきと言えるような理想のスタイルは確立していません。有資格者は多いものの、まだまだ未開拓のフィールドなのです。

もし資格に興味を持てたなら、ぜひ取得を検討してみてくださいね。

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